D&S 新しい業態としての「建築業」の構築、「京都」「木」「ネットワーク」をテーマにした新事業展開を目指す。代表取締役社長 辰巳 尚隆
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公共事業と文化財関連事業で培った技術と信頼と実績をベースに新たなフィールドへ

辰巳建設は、もともと公共事業主体で建設業を営んできた会社です。しかし公共事業自体が減少化の傾向にあるという厳しい現況を配慮して、今後は公共事業で培ってきた信頼と実績を生かしながら、新築物件やリフォームなどの民間事業へ、さらに新たなフィールドを広げていきたいと考えています。

また、辰巳建設は、江戸時代末期の御用達鳶職の創始者から始まりました。京都でも有数の歴史を誇る建設会社として、京都の神社仏閣などの重要文化財の補修・改築などの仕事にも長年関わってまいりました。これもまた弊社の培ってきた信頼と実績のひとつです。京都の木造建築に関する、手と技(わざ)のノウハウを弊社の個性として、新たな事業展開に生かしてまいります。

辰巳建設が考える今後の展開としては、第一に新しい「建築業」という業態の再構築、第二に「京都」と「木」と「ネットワーク」をテーマにした新事業展開。この二つが、今後の主題となっていきます。

建物をつくる「建設業」から、人と建物の関係を築き上げる「建築業」へ。
「建築業」のキーワード
【人間を考える「建築学」との出会い】
建築学と出会ったのは、建築を専攻した大学時代。大学は三流やったけど、教授陣は一流。そこで教授から、建築というものはどういうものか、建築でもない、設計でもない、人間のいろいろな疑問に答える学問であり、人間を考える学問であるということを学んだんです。私にとっては子供の頃からの大きな疑問であった「私とは誰なのか」という問いにも、大学で答えをもらえた気がするね。建築学というのは「示唆する」こと。その考えを下にした私達の「建築業」というものが生まれてきたらありがたいです。
【辰巳建設のいう「建築業」って
なんやろう?】
今思い付いた言葉を並べると、京都、木質文化、環境、自分の発見。そんなところですかね。

まず第一の「建築業」とは何か? 本来の意味での「建築学」とは、人を深く考える学問です。いわば哲学に一番近い学問ともいえます。私はこの「建築学」というものを、新たな業態にしていきたいと考えています。

今後必要なのは、人と建物の関係を深く考察して新たに築き上げていく「建築業」という新しい業態なのではないかということですね。

これからの時代における建設業を考えたときに、従来型の「建物をつくる」だけの「建設業」ではなく、業態自体の変革の必要性を強く感じています。

従来型の「建設業」では、建物をつくるための図面が、いわば神様というか主体でした。どれだけ図面に沿って正確に建物ができあがっているかどうか、その点が重要だったのが「建設業」です。

しかし我々が考える新しい「建築業」では、建物を使う人が主体です。
まず人ありき。
できあがった建物に、使う人の意向がどれだけ反映されているのか、その人の人生にどれだけコミットしていけるものなのか。その点が重要なのです。

たとえば、器というものを建築するとします。
その器に入れる中身が、珈琲なのか、紅茶なのか、抹茶なのか。そこに何を入れるかによって器のかたちは異なってきます。器と中身の関係、それうまくマッチングさせることが「建築業」なのです。

住宅では、中に住まう人がどういう人間なのか、どういう生活をするのか、どういう人なのか、どういう好みなのか。その好みの差はなぜできたのか、その差違を考えて、住宅という器の建築を考える。

住まう人が、よりよい方向で使える方向を具現化できるのが「建築業」の目的です。
だから住まう人が、自分というものを見つめ直し、自分の好みがわかっていないと、客観的な判断ができない。そこを引き出すお手伝いをしながら、一緒に考えて築き上げていく。それが我々の考える「建築業」という仕事です。

わかりにくかった不透明な部分をよりわかりやすく情報共有する大切さ。


具体的にどのように我々が考える「建築業」を実行していくかですが、まず従来わかりにくかった不透明な点をクリアにしていきます。建築に関わる単価、スケジュール、設計図書(図面)などをわかりやすくお見せしていくということですね。民間事業へ移行する上でもこの点は重要です。

発注者としてのお客様は、基本的に建築に関して素人です。だから図面を見せて、どんな空間であるかということを認識するのは非常に難しい。我々がわかりやすくお見せするという努力が必要です。

すべてを開示して情報を共有すると、ものづくりが多岐多様にわたっていることもご理解いただけます。お客様の方も、家やマンションがぱぱっと手品みたいにできあがる訳ではないのだということを実感していただけます。

お客様にとっても、家づくりは一生に一度か二度の大きな買い物です。納得してよりよい買い物をしていただくためにも、余分な労力やお金は省いて、本当にほしいものをつくるためにお互いが努力したいですね。

対して我々作り手側では、デザイン会社や設計事務所など専門ノウハウを持っている人と、深い広いネットワークをつくりながら、建設業の枠を広げた新しい「建築業」を構築していきます。施工の枠にとらわれない発想の設計者やデザイナーと、現場でしかわからないノウハウを持った施工者や伝統技術を持った大工とが、同じ土俵に立って一緒にひとつの目的に向かってコラボレートしていく。そんな新しい場であり業態をつくりだしていきます。

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